最近新しく発売されたGRXのリアディレイラー・RD-RX827を購入しました。使用した感想としては、
もうこれ、コンポはこのGRXだけで十分やん!
・・・・的な感じです。
GRX RD-RX827【使用した感想】
変速すごい速い
フロントシングルとしては最強
10-51Tのスプロケは思ったりより良かった
バッテリー充電が楽
バッテリー容量は305mAhと少なめ
使用した感想はこんな感じ。ちなみにGRX RD-RX827は完全ワイヤレス・フロントシングル用のリアディレイラーで対応しているスプロケットは10-51Tのスプロケです。
変速すごい速い
今までは105のDi2のリアディレイラーを使ってましたがそれと比べると明らかに速くて快適です。そして多段変速が必要なフロントシングルでの使用なので、RDの変速が速ければ速いほど快適になります。
10-51Tのスプロケット
GRX RD-RX827で使用可能なスプロケットは10-51Tのスプロケットです。フロント42Tのギアを使用する予定だったので、リアの最大ギアが51Tだとギア比が0,82とかなり軽くなってしまうので大きすぎだよな・・・・と思ってたのですが、実際使ってみると貧脚な僕にはピッタリでした笑
いつもなら足を使ってしまう激坂もそれほど足を使わずにゆるりと登れるようになりました。
ちなみに重量は10-51Tが522g、10-45Tが518gだったのでそれほど重量は変わらないといった感じです(CS-M7100の場合)。
▼10-45Tのスプロケの重量
バッテリー充電が楽
使用していた105のdi2だとRDにある充電端子に専用の充電ケーブルを取り付けて充電する必要がありましたが、今回完全フルワイヤレスになりRD内部にバッテリーが内蔵されるようになりました。
充電に関してはRDからバッテリーを取り出し、専用のバッテリーチャージャーに取り付けてUSB-C端子を使っての充電になった為、個人的にはこの方式の方が105 di2よりも楽になって嬉しいです。
▼充電はUSB-C端子なので宿泊を伴うライドでも快適そう
▼バッテリーは22g
▼バッテリーチャージャーは23g
▼ケーブルは25g
バッテリー容量は305mAhと少なめ
BT-DN300 (現行モデルのロード用12s Di2のバッテリー) 容量 500mAh
BT-DN320 (GRX RD-RX827のバッテリー) 容量 305mAh
上記の通り、今回購入したGRX RD-RX827のバッテリー容量は現行モデルのロード用12s Di2のバッテリーより少ないです。
実際に走行した感じ、たくさんの変速が要求される街乗りの場合は30-40kmでサイコンのバッテリー表示が10%減るといった感じです。
なので今後1年2年・・・・と走行していくうちにバッテリーのへたりもあるでしょうから使用してくうちに走行可能距離は少なくなると思います。
バッテリーは6000円くらいで買える
シマノ(SHIMANO) バッテリー(Di2 仕様)On-board battery 製品内蔵バッテリー 7.6 V 2.32 Wh IBTDN320A
ただ今回バッテリーが小型化され重量も20gほどと軽く、価格も6000円ほどです。なのでもう一個購入して併用して使えばかなり快適になるかと思います。そうすると、もう一個持ち歩いておけば走行中のバッテリー減りの心配もありませんしね。
バッテリーチャージャーも6000円くらいなのですが今考えるとチャージャーで6000円はかなり高いなと・・・・まあ今回のGRXのRDはかなり快適に使えてるのでシマノ様には逆らえませんが笑
シマノ(SHIMANO) バッテリー充電器(Di2 仕様) EC-DN100 (対応バッテリー BT-DN320) IECDN100A
GRX RD-RX827【今回GRXを購入した理由】
今回購入したGRX RD-RX827とは別に同じような機能を持ったMTBのRD・XTR/DEORE XT/DEOREのRDが3種類あります(型番だとRD-M9250,8250,6250)。
前回のブログで、購入予定としてはDEORE XTのRD・RD-M8250かな・・・・的な事を書いたのですが最終的に購入したのはGRX RD-RX827。
理由としてはAmazonで5万3000円くらいで販売されており安かったから(定価は7万円くらい)。
そしてGRXのD-RX827だと対応しているスプロケは10-51Tしか使えないのですが、まあ10-45Tも動くでしょ・・・・的な感じに思っておりました(ただ10-51Tで大満足してしまったので結果オーライでした)。
①RD-M9250/8250 →ロングケージ・ミドルケージが選択可能で使用するケージにより10-51T/9-45T or 10-45Tのスプロケットが使用可能
②GRX RD-RX827/RD-M6250 → ロングケージしか選択肢がないため必然的に10-51Tのスプロケットしか使えない
10-45Tのスプロケットを使用したい場合は必然的にRD-M9250 or RD-M8250
10-51Tのスプロケットは大きすぎ!・・・なので10-45Tで十分という方は必然的にRD-M9250 or RD-M8250のミドルケージを選択する必要があります。
ただマニュアルによるとRD-M9250/8250の場合はプレート(ケージの事かと思います)を交換する事によってロングケージ・ミドルケージどちらも使えますよ的な事が書かれていました。
なので今回新しく発売されたGRX・XTR/DEORE XT/DEOREの4つのRDは機能的にはほぼ同じようなのでやはりXTのRD-M8250を買えばよかったかなとも思いました(というのもケージ交換でどちらでも使えるから)。
ちなみにRD-M9250/8250/6250の違いはM9250のプレート(ケージ?)がカーボン、M8250がアルミ、M6250がスチールとなっており、他の違いはざっと調べた感じそれほど見受けられませんでした。
GRX RD-RX827【MicroSpline問題】
新たに発売されたGRX RD-RX827・MTBのRD・XTR/DEORE XT/DEOREのリアディレイラーに対応しているスプロケットはMicroSplineで使用できる12速用のMTBのスプロケットです(歯数で言うと9-45T/10-45T/10-51Tで9-45Tに関しては最近RDと一緒に発売された)。
なのでロード用の12sのスプロケットに互換性がありません。
ロード用のスプロケットでもいけると最初は思っていたが・・・
GRX RD-RX827を入手した時はロード用の11-34Tスプロケットでもいけるっしょ!・・・的な感じに思っていたのですが、自分が調整して試した感じ全くダメでした。
そういうことを想定しておいて、10-45T&10-51Tのスプロケットと自分が使用しているEliteWheels EDGE40Dで使えるであろうDT Swiss用のMicroSplineのフリーボディ(非純正)をあらかじめAliExpressから購入しておいたのですが、どうやらこのフリーボディ、ロード用のホイールではなくMTBのホイール用のフリーボディのようで寸法が若干短いようでした(フリーボディはEDGE40Dに取り付けは問題なくできました)。
この時点でAliExpressでDT Swiss&ロード用のMicroSplineのフリーボディを検索したのですが見つけることはできませんでした。
これではせっかくGRX RD-RX827を入手したのに乗れないじゃないか!・・・・的な感じだったのですが、MavicのID360用MicroSplineのフリーボディ(非純正)があったのでそれを即購入し5日後くらいで届きました(Mavic Ksyrium SL Discを所有しているのでID360用MicroSplineのフリーボディがあれば使える)。
11-34Tのスプロケットで試した時はそもそもチェーンの長さが適正ではありませんでした。1回目はロードで使用していた時のチェーン長で試して本来であれば長さが足りていなかったです。2回目はGRX RD-RX827を導入してちゃんと乗れるようになった後で、この時のチェーン長は逆に11-34Tで試すには長すぎの状態かと思います。※11-34T用にチェーンを適正にしては試していません。
DT Swiss・Mavic用の純正MicroSplineを買えば良いではないか
本当はDT Swiss・Mavic用のロードホイールで使用可能な純正MicroSplineを買った方がいいとは思っていましたが、製品自体はヒットするのですがどこのショップも在庫がないようで取り寄せに時間がかかりそうだったんですよね・・・・(そして価格も1万5千円くらいと高い)
まだAliExpressで非純正のMicroSpline用のフリーボディを購入した方が速くGRXのRDを試せると思ったので今回はとりあえず非純正の製品でもAliExpressで購入しました。
あ、あとDT Swissの純正品を購入してもEDGE40Dに適合するかは不明だったので、買うとしたらID360ハブを搭載しているMavicホイールで使用可能な純正MicroSplineを購入する予定でした(・・・・がどこにも売っておらず笑)。
ちなみにAliExpressでEliteWheelsの方に聞いたところ、こちらのフリーボディがEDGE 40DでMicro Splineを使用可能であると親切に教えてくれました・・・・最初から尋ねておけばよかった・・・・・
ロード用ホイールに使用可能なMicroSplineフリーボディ
大手ブランドだとロード用ホイールでMicroSplineを使用するための変換フリーボディが発売されております。
MAVIC →ID360用MicroSpline フリーボディ
DT Swiss →公式HPでリンク見つけれなかったけれどもちらほらショップで販売されているのが確認できた(こちらはYs ROADさんのリンク)※ハブの型番によっては適合しない場合もあるようなので注意が必要。
シマノ → シマノロード用のホイールに使用可能なMicroSpline変換フリーボディがあるのか不明・・・・
フルクラム・カンパニョーロ → ちょっと検索してみたけど見つけられず
・・・・といった感じでロード用のホイールでMicroSplineを使用したいのであればこの中だとMavicのMicroSplineが一番買いやすいのかもしれません。
Mavic JapanもありますしショップでMavic取り扱っている店舗が多いので、取り寄せれば安心して使えそうです。
GRXのラインナップでMicroSplineが使用可能なシマノホイール
これらのリアのホイールはフリーボディをロード用かMicroSpline用か選択可能です。
特にホイールにこだわりがなくてとりあえず最新Di2のGRX・XTR/DEORE XT/DEOREのRDを使いたい!・・・・という方であればWH-RX180のリアのホイールだけ18000円くらいで買えるので、それを買ってとりあえず運用する・・・・というのもアリかもしれません(RX180はめちゃくちゃ重いですが)。
ロード・グラベル用途で最新Di2のGRX・XTR/DEORE XT/DEOREのRDを使いたい方はロード用のホイールにどうやってMicroSplineのスプロケットを取り付けるようにするか・・・・というのが最大の難関かと思います。そのうち気軽にロード用変換MicroSpline買えるようになるのかな・・・・
シマノ11sホイールでMicroSplineを使うための交換用MicroSplineフリーボディって検索しても見つからなかったのだけれども、WH-RX180のMicroSplineフリーボディ、シマノ11sホイールで使えたりするのかしら
GRX RD-RX827【掛かった費用】
GRX RD-RX827(リアディレイラー) 5万3,522円
CN-M7100 12S 126L(チェーン) 3,300円
BT_DN320(バッテリー) 5,067円
EC-DN100(バッテリーチャージャー) 6,082円
CS-M7100 10-51T(スプロケット) 9,900円
Mavic用MicroSplineフリーボディ(アリエク・非純正)5,449円
合計 8万3,320円
上記が今回掛かった費用です。
本来であればその他にRDを動かすシフターとクランクが必要ですが、自分は既に105 di2のSTI ST-R7170(右)と105 FC-R7000のクランク&42Tの激安ナローワイドチェーンリングを持っていたのでそれらの費用を抑えることができました。
さらにフレームから最初から組むのであればブレーキキャリパーやその他のパーツが必要になります。
GRX RD-RX827【外観】
最初に手に取った時はめちゃくちゃゴツいな・・・・と思いました。
左が105 Di2のRD-7150ですがGRXの方が明らかに大きいです。ただケージの長さはそれほど変わらんかな・・・と思いました。
▼左がGRXのプーリー・右が105
GRX RD-RX827のプーリーは13Tのプーリーで105の方は11Tのプーリー。そのうちセラミックプーリーにしようかなとも思ってましたが案外回ってる感じがするのでこれはこれでいいかなと思ってます。
重量は447gありました。やはり見た目通り重いです。
GRX RD-RX827【ギアレシオ】
GRX RD-RX827で使用できるスプロケットは10-51Tの方です。10-45Tと比べると一番重いギアから8個目までのギアまで同じ構成で異なるのは軽いギアの4つのギア構成が異なっています。
フロント42T・リア10-51T(GRX)とフロント34-50T・リア11-34T(ロード)とのギア比の比較
青い線がGRXで赤い線が34T、緑が50T使用時のギア比のグラフになります。
実際フロント42T/リア10-51Tを使用していてちょっと物足りないと思うのは、コンパクトクランク(34-50T)使用時よりも1個重いギアが踏めないだけであとはより軽いギアが踏めるようになったという感じです。
フロントシングルのデメリットとして変速した時のギア比のギャップがあるという事がありますが、フロント42T/リア10-51Tで走行していても特にそれは感じずオールマイティに乗れています。
ギア比一覧
こうしてみるとGRX(フロント42T/リア10-51T)の方は10T/12T/14T/16Tと結構ギア比の変化が大きいですね・・・・
その点ロードの方(フロント34-50T/リア11-34T)はやはり重いギアの方でもギアとギアのギャップが少ないですが、個人的にはGRXの方で実走行していても不満はありません(街乗りなのであまり重いギアを使うシチュエーションがなくトップはほぼ使わない)。
まとめ
というわけで今回はGRX最新フロントシングル用のRD・RD-RX827を導入したよというお話しでした。
最初はちゃんと動くか不安でしたが最終的に快適に乗れるようになっており、個人的には超絶満足しています。