乗っているロードバイク・Farna Disc Tiagraのフロントギアをシングル化してみました。
感想としては
約300gの軽量化に成功し、車体が気持ち軽くなった
リアのスプロケをトップにしてもチェーンガイドと干渉せずに存分に使えて快適
といったところ。
フロントシングル化とは
ロードバイクの場合、普通は前のギア(チェーンリング)にインナー/アウターの2つがあるかと思いますが、その2つあるうちのギアの1つを取り除いて1つだけにすることをいいます。
ただついているギアを取り除くだけではチェーン落ちが発生してしまう事があるようで、その為に通常のチェーンリングとは異なるナローワイドというチェーンリングを使用するのが一般的のようです。
チェーンリング
クランクについているギザギザのパーツの部分。チェーンが噛んでいるところですね。
通常のロードバイクは前のクランクに2枚のチェーンリングがあるかと思います。
ナローワイドのチェーンリング
フロントシングル化をする時は、ただついているギアを取り除くだけではチェーン落ちが発生してしまう事があるようです。
その為、通常のチェーンリングとは異なるナローワイドというチェーンリングを使用するのが一般的のようです。
使用したナローワイドのチェーンリング:ストーンラウンドチェーンリング
ストーンラウンドチェーンリング110BCD R7000 R8000 R9100ナローワイドシングルスピード、34〜60歯 (40歯)
ナローワイドのチェーンリングはストーンラウンドチェーンリングを使用。
ロードバイクのクランクの規格・110BCDに適合するフロントシングル化用のチェーンリングはかなり数が少なく、Amazonで購入できるものはこれくらいでした。
チェーンリング・付属品
チェーンリングとボルトが付属します。ボルトは鉄製かな?
Tiagraのクランクにこちらのボルトを使って付けれたので特にボルトを用意する必要はありません。
クランクの適合
こちらのチェーンリングに適合するクランクは
R7000(105)、R8000(アルテグラ)、R9100(デュラエース)
とAmazonの製品説明欄に記載がありました。
僕が試したクランクはTiagra 4700のクランク、旧アルテグラのFC-6800、105(R7000)の3つですがどれもきちんと適合して普通に使用できました。
価格
価格は約5000円。少々高価ですがロードバイク用のクランクの規格:110BCDのナローワイドのチェーンリングは種類が少なく大抵1万円超えてしまいます。
僕が探した限りは上記のチェーンリングくらいしかロードクランク(4アーム)に適合するものはなく、Amazonからだとストーンラウンド一択といった感じでした。
性能
購入時はAmazonの製品ページにはレビュー数が少ない、というか1個もありませんでしたので最初は少し購入するのに戸惑いました(今だと3名くらい高評価のレビューをしてます)。
最初に注文したのは歯数:34Tのチェーンリングでして、使用してみたところ1000km以上走ってもチェーン落ちもなくクランクにきちんと適合したので38Tの同じものを追加で購入しました。
また対応チェーンは9/10/11/12スピードとの事でしたが、8s用のチェーンでも一応使用は出来ました。
重さ
重さは42gでした。
フロントシングル化【どのくらい軽量化したか】
今回フロントシングル化したロードバイクはkhodaa bloomのFarna Disc Tiagra。
付いていたチェーンリングとフロントディレイラー合計の重量が329g。
それらを取り外して今回購入した重量42gのストーンラウンドのチェーンリングを付け直したので、
軽量化した重さ= 329g-42g=287g
なんと約300g近く軽量化出来た事になります。実際今回のフロントシングル化のおかげでかなり車体が軽くなった感じがしますしクランクを回すのも大分快適になりました。
取り外したパーツの重量
チェーンリング
Tiagra 4700に付いていたチェーンリングのアウターとインナーのチェーンリング。この2つで合計237gでした。
ちなみにボルトの重さは12g。
フロントディレイラー
Tiagraのフロントディレイラーの重さは92gでした。
フロントシングル化【工程】
②クランクについているチェーンリングを外す
③ナローワイドのチェーンリングを取り付ける場合はFD(フロントディレイラー)が不要になる為、取り外す。
→FDを外す際は使用上一度チェーンを外す必要がある。チェーンを外した後にFDを取り外す。
④ナローワイドのチェーンリングをクランクに取り付ける
作業は至ってシンプルで上記の通りです。
今回フロントシングル化したロードバイク・Farna Disc Tiagraはフレーム内装式です。
ケーブルを完全に外してしまうと後々戻す時にケーブルを通す事ができなくなりそうな為、ケーブルはテープで固定してそのままにしました。
作業工程【写真】
ナローワイドのチェーンリングをつける時は内側 or 外側につけるか2択の選択肢があります。どちらも試しましたが内側・外側両方とも問題なく動作しましたが今は外側で使用しております
必要な工具
トルクレンチ
CYCLISTS トルクレンチ セット 差込角 6.35mm(1/4インチ) 2~24Nm 3/4/5/6/8/10mm 5mm-L T20 T25 T30 ソ…
チェーンリングのボルトを取り外す時はアーレンキーを持っていれば取り付け・取り外しが可能です。ただトルクを結構かけなければいけないので、トルクレンチは持っていた方が良いです。
チェーンカッター
ミッシングリンクで繋いでない場合のチェーンは一度外す必要があり、その際にはチェーンカッターが必要になります。
ミッシングリンク
チェーンピンを押す作業が苦手な為、大抵ミッシングリンクを使用しております。
クランク脱着に必要な工具
シマノのクランクを外す時に必要な工具。ロード用のクランクならこれが必須かと思われます。
アーレンキー
クランクのボルトを締める時は5mmのアーレンキーが必要です。ここのトルクも12-14Nがシマノにより指定されております。
フロントシングル化時のチェーン交換・長さ調整
今回行ったフロントシングル化は、元々使用していた34Tの歯数のチェーンリングを同じ34Tのナローワイドのチェーンリングに変えただけ。
つまり、歯数は変わらずチェーンリングをナローワイドのものに交換しただけな為、チェーンの交換・長さの調整などは行いませんでした。
今後フロントシングル化だけで使用していく予定であれば1つのチェーンリングしか使用しない為、チェーンの長さを調整した方が良いかと思います(この場合短くなる事がほとんどかと思います)。
フロントシングル化の歯数について
ストーンラウンドの34Tと38Tのチェーンリングを購入して現在使用していますが、34Tでリアのスプロケットのギアを11Tで使った場合(インナートップ的な感じかな)、平地だとやや物足りな感があります。
ですが後ろのスプロケが重いギアが11T、軽い方が28〜32Tであれば、街乗りであれば34Tでも全く問題無いと思います。
一度38Tのチェーンリングで激坂を登った事がありますが(この時は後ろの最小スプロケットが32Tでした)、ちょっと重いかなと感じたくらいなので僕的には36〜40Tのチェーンリングが良いかなと思っており、今度は40Tを購入予定です。
まとめ
フロントシングル化した感想としては、フロントのシフトチェンジが不要&約300gの軽量化になった事で車体が軽くなり快適になったという事。
ほぼフロントのシフトを使用しない僕にとってはクランクのアウターチェーンリングは殆ど使いません。
また僕のような貧弱ローディーであれば今のところは前のギアが1枚だけでも全く不便を感じません。
というわけで今回を機にフロントシングル化ラバーになってしまった僕でした・・・
それでは Have a Nice Bike!!