ロードバイクをフレームセットで購入して組む場合、どれくらいの価格で安く組む事ができるのかという事を僕の実体験を参考にお話ししていきたいと思います。
ちなみに現在乗っているTRIFOXのフレーム(価格9万円くらいだった)に105の油圧式ディスクコンポを新品で揃えてホイール・タイヤ・チューブを除くと22万1,684円くらいになります。
ホイールは4万円くらいの前後セットを使用しているので、前後セット1万円くらいでフリマなどで販売されているものを使用するともっと安くなります。
バラ完時に使用したパーツ【ホイール・タイヤ・チューブを除く】
パーツ | 製品名:価格 |
---|---|
フレームセット | TRIFOX X16TH : 92,211円 |
ハンドル | ICANのカーボンハンドル : 9,870円 |
ステム | シマノ(pro) PLTステム 3000円くらい(メルカリ) (新品価格:7,121円) |
プレッシャー アンカー | シマノ(pro)ヘッドセット 2,672円 |
★コンポーネント (105・7000番組み) | |
STI | ST-R7020(左右) 30,000円 (メルカリ) (新品価格:48,748円) |
キャリパーブレーキ | BR-R7070(フロント) BR-R7070(リア) 上記STIとセットなので0円 (前・6,890円 後ろ・6,182円) |
マウント アダプター | SM-MA-R160 D/D(リアの160mmローターを使用する場合必要になる) 1,550円 |
フラットマウント 取り付けボルト | 555円 × 2個必要 |
ディスクローター | SM-RT54-S:2,008円 × 2個必要 |
クランク | FC-R7000 170mm:17,350円 ★持っていたものを使用 |
チェーンリング (フロントシングル用) | DJC ロード バイク チェーンリング 110bcd : 3,299円 (40T) |
チェーン | CN-HG601(105グレード): 2,889円 |
リアディレイラー | RD-R7000 3年前のロードについてたものを使用 (Amazon ➡︎ 5,700円) |
フロント ディレイラー | FD-R7000 直付 フロントシングルなので使わず (Amazon ➡︎ 4,300円) |
ボトムブラケット | BB-R9100・SM-BB92 : 4,245円(BB-R9100) |
スプロケット | CS-R7000 11S 11-30T 5,438円 |
ペダル | SPD・PD-M520 5,408円 |
ここまでの合計 | ①73,479円 (RD・クランクは既に持っていたものを使い STIはメルカリで安く仕入れてフレームの金額を除いた金額) ②12万9,473円 ( フレームを除いてパーツを新品で揃えた金額) ③16万5,708円 (①にフレームを入れた金額) ④22万1,684円 (②にフレームを入れた金額) |
★その他パーツ | |
油圧ブレーキホース | SM-BH90-JK-SS(ブレーキホース)・1000mm / 1700mm 10000mm / 2,646円 ・1700mm / 3,108円 |
ミネラルオイル | シマノ(SHIMANO) ディスクブレーキ用ミネラルオイル KSMDBOILO 1L 2,726円 |
ケーブル類(変速) | シフトケーブルセットロード用 [Y60098022] 1,336円 |
ケーブル類(ブレーキ) | シマノ ロード用SUS ブレーキケーブルセット ブラック [Y80098019] 1,491円 (油圧なので使わず) |
バーテープ・オージーケーカブト 1,593円 | |
その他パーツ合計 | 11,409円 (ブレーキケーブルセット除く) |
トータル | ①17万7,063円 ➡︎中古や持っていたパーツ・フレーム込み・フロントシングルにした金額 ②23万3,093円 ➡︎ 新品でパーツを揃えてフレーム込みの金額) |
上記がホイールを除いた時の使用しているパーツや価格になります(実際組んだ時と構成は少し変わっているが105で組むと大体こんな感じかなと思います)。
中古パーツを使用した箇所はSTIとキャリパーブレーキになり、あとクランク・RDは持っていたものを使いました。
上記のパーツを新品で揃えた場合はフレームを入れると22万3,000円くらいで、フレームを除くとフレーム価格が9万2,211円だったので差し引くと15万1520円くらいになります。
新品で揃えるのであれば105のコンポセットがたとえばこの楽天のショップでは10万5,000円くらいで販売されているので、最初からセットで購入した方が良い気がします(ケーブルなどが付属しているかどうかは分かりかねますが)。
バラ完時に使用したパーツ【ホイール】
Prime Attaquer Disc 価格:46,200円
Vittoria Rubino Pro 価格:4,554円 2個セット
Life Line ライトウェイトインナーチューブ 価格:600円 × 2個
現在使用しているタイヤとは異なりますが上記のホイール・タイヤ・チューブを海外通販のWiggleにて購入して合計56,754円になります(価格は2023年2月現在のを使用、当時はホイールがもっと安かった)。
・17万7,063円 (フレーム&コンポ・中古品などを使って) + 56,754円(ホイール・タイヤ・チューブ)円 = 23万3,817円
・23万3,093円 (フレーム&コンポ・全部新品)+ 56,754円 (ホイール・タイヤ・チューブ)=28万9,847円
というわけで4万円ほどのホイールを使い中古パーツを交えて組めば(フロントシングルの場合)23万4千円くらい、全て新品のパーツを使うと29万円ほどかかる事がわかりました。
また今回は4万円以上のホイールを使ったので、仮に1万円くらいで良い状態の入門用のホイールが中古であってそれを使った場合は、中古パーツを交えて組めばもう少し安く価格を抑えれそうです。
中古で購入しても良いと思うパーツ
クランク
ステム
ハンドル
STI &キャリパブレーキ
上記のパーツであれば状態にもよりますがメルカリなどを利用して中古品を購入しても良いのかなと思います。
ただしステム・ハンドルに関してはアルミ素材の製品である事が条件になりますが・・・
ステム・ハンドル
ステムとハンドルはアルミであればそうそう壊れるものではない・・・と思ってますが、確か友達がステムにトルクかけすぎて割れたと言ってたような気が。
それはさておき、僕はメルカリでPRO(シマノ)のPLTステムを2個・PLTハンドルを3個くらい購入してます。
実際に使用もしましたがもちろん壊れる気配もなく、重量もそれほど重くなくて完成車に付属しているステム・ハンドルからの交換に良いチョイスかと思ってます。
ただ使用感がある製品から美品で使用した期間もそれほど経過していないものがメルカリなどで出品されているので、4000円くらいの綺麗で使用歴も少なそうなPLTステム・ハンドルが販売されていたら狙い目かと思います。
クランク
つい最近まで1万2千円ほどで購入できたであろう105クランクが価格が高騰し、現在は1万7000円くらいします。
クランクもそうそう壊れるものではないので例えば105(FC-R7000)のクランク(チェーンリング込み)が1万円くらいで美品で販売されていたら購入しても良いのかな・・・と思います。
ただクランクは早々壊れるものではありませんが、チェーンリングが10000kmくらい使用されている中古品だと、購入後に使用してすぐチェーンリングがダメになってチェーンリングのパーツを購入する羽目になってしまい結局新品購入した時の価格と同じになってしまう・・・・・という事が考えられます。
なので中古品のクランクを検討されている方は、販売しているクランクの状態をしっかりと把握して購入された方がよろしいかと思います。
STI &油圧キャリパーブレーキ
油圧式ディスクブレーキのコンポを使ってバラ完をすると、ネックになるのが油圧式コンポのSTIが高価である事かと思います。
油圧式105(7000)のコンポの場合、STIのST-R7020が48,748円、BR-R7070のキャリパーブレーキ前後で13,072円、合計61,820円とバラ完をするにあたって一番高いパーツになります。
なのでこのパーツが中古品で安く手に入ればバラ完時のコストを削減する事ができます。
実際今バラ完したロードバイクもメルカリを使ってST-R7020・BR-R7070前後がセットになったものを3万円で購入しました。
購入したセットの状態は、”やや傷・汚れありで使用距離が2000km、”といった内容のもので、出品ページに載せている写真を見ても綺麗であり、きちんと使用できるであろうと思い購入しました。
ロードバイクのバラ完を安く組むのにはどれくらいかかる?【工具編】
仮に初めてロードバイクを購入してこれから自分でメンテナンスやカスタムしていきたい!・・・という方は最初から工具セットを購入する事をお勧めいたします。
僕は必要になったら工具を買い足してきたタイプですが最初から工具セットを導入していた方が安くすんだなと思いすし結局とある時期に工具セットを買いました。
▼自転車工具セット
ちなみに上の工具セットはワイヤーカッターがついてこないのでバラ完や変速調整を自分でする予定の方は一つ持っておく事をお勧めいたします。
というわけで油圧式ディスクブレーキ・プレスフィットBBタイプの圧入の作業以外の事でしたら工具セットとワイヤーカッターでほとんどの事が出来てしまうかと思います。
リンクを貼ったCYCLISTS 自転車専用工具セット 23点セットを例に具体的に見ていきましょう。
バラ完時に必要な作業
★ペダル取り付け・取り外し
・ペダルボックスレンチ&オープンレンチ(⑥CT-W05)
★チェーン関係
・チェーンカット・取り付け ➡︎ チェーンカッター(①CT-CR10)
・ミッシングリンク取り付け ➡︎ ミッシングリンクツール(⑧CT-CR26)
・アウター・インナーケーブルカット ➡︎ ワイヤーカッターが必要
★BB取り付け
・ねじ切り式BBの場合(シマノ) ➡︎カートリッジBBツール(㉒CT-B02)、六角棒レンチ(⑦CT-W17)
・プレスフィットタイプのBB の場合 ➡︎ このような圧入工具が必要
★ホイール関係
・タイヤ・チューブ交換 ➡︎ タイヤレバー(CT-P01)
・スプロケット脱着・取り付け ➡︎スプロケット戻し工具 (④CT-F03)、フリーホイールリムーバー(㉑CT-F06)、六角棒レンチ(⑦CT-W17)
※()は工具セットに入っている工具の番号・型番になります
上記が油圧式ディスクブレーキの作業を除いたバラ完時に行う作業かと思います。
先ほどリンクを貼ったCYCLISTS 自転車専用工具セット 23点セットの工具では作業できず、工具の買い増しが必要な作業としてはBB圧入作業、ケーブルのカットくらいなのかなと思います。
トルクレンチも買いましょう
CYCLISTS 自転車 トルクレンチセット 差込角6.35mm 2~24N・m ロック機能 ラチェット式 プリセット型 ビッ…
僕が上記の製品を購入した時は3500円ほどで買えたのですが価格が上がっておりますね・・・・
5000円くらいで似たようなトルクレンチが販売されているのでロードバイクを初めて購入してメンテナンスも自分で使用と考えている方やバラ完をされる方はトルクレンチは絶対あった方が良いと思います。
トルクレンチを使っているうちにアーレンキーだけで作業する時も、多分いまこれくらいのトルクだよな・・・的な感じでアーレンキーのみでボルトを締める事ができるようになるかと思います。
また、カーボン素材の箇所のボルトの締め付けはトルクをかけ過ぎるとカーボンが割れてしまう可能性がるので最初から導入した方がよろしいかと思います。
ねじ切り式のBBのフレームかプレスフィットタイプのBBのフレームか
ロードバイクをフレームセットで購入してバラ完で組む場合、そのフレームのBBの規格が何を使われているのか把握しておく必要があります。
僕の例でいいますと、現在乗っているTRIFOX X16THのフレームのBBはねじ切り式で、プレスフィット式タイプのBBよりも作業が楽な点もフレーム購入時のポイントになりました。
ただねじ切り式タイプのフレームセットはどちらかというと少ない印象があります。
また、圧入式BBの圧入作業はややシビアな作業かと思いますし、初めてされる方は作業内容の把握をするための知識習得や時間が必要かと思いますのでショップにお願いするのもありなのかなと思います。
油圧式ディスクブレーキの作業や工具
作業内容などは以前書いたこちらの記事を見て頂ければと思いますが下記が油圧式ディスクブレーキ導入時に必要な工具になります。
★オイル注入・エア抜きに必要なもの
・シマノ TLBRディスクブレーキブリートキット 中 価格 : 4,627円
・シマノ(SHIMANO) ディスクブレーキ用ミネラルオイル KSMDBOILO 1L 価格:2,726円
※こちらは使用するパーツに既に記載あり、工具代金として含まず
★ブレーキホース
SM-BH90-JK-SS(ブレーキホース)・1000mm / 1700mm(1000mm / 価格:2,646円 ・1700mm / 3,108円)
※こちらは使用するパーツに既に記載あり、工具代金として含まず
★オイル交換・ホース接続時に必要だったもの
・SK11 メガネレンチ 6mm×7mm SMW-0607価格 : 639円
・SK11 コンビネーションレンチ 8mm SMS-8価格 : 440円
・TEKTRO(テクトロ) HOSE CUTTER Ф5.0~5.5 BR-TK-M039価格 : 2000円
★合計7,706円
※新型105・アルテグラ・デュラエースのキャリパーブレーキはメガネレンチなど必要ない可能性あり
まとめ
というわけで全く現実的ではありませんが、仮に何も工具を持っていない初心者の方が仮に上述したパーツや工具などを使用してバラ完に挑戦した場合、
・新品で105の油圧コンポを揃える場合 :12万9,473円
・フレームセット(カーボンフレーム :1000g、フロントフォーク : 430g) : 92,211円
・ホイール・チューブ・タイヤ : 56,754円
・作業工具:工具セット :7000円くらい、ワイヤーカッター2000円くらい、合計9000円
・油圧作業の工具セット:7,706円
➡︎合計 29万5,144円
※BBがねじ切り式の場合
約30万円あれば油圧式ディスクブレーキの105が搭載したカーボンフレームに乗れてしまう事になり、前後1万円くらいのホイールを見つけてフロントシングルにすれば25万円くらいで完成車が作れそうです(工具代金も含む、あ、トルクレンチの代金入れてなかった)。
ただこれだったら最初からCANYONのアルミフレームのENDURACE 7、カーボンフレームのENDURACE CF7あたりを購入した方が良いきもしますが・・・
今回は僕のバラ完実体験を参考にして記事を作りましたがこれからバラ完挑戦される方にこの記事が参考になれば幸いです。
STIは左右セットならシフトケーブルやブレーキケーブル/ブレーキホース・オイル等が付きます。
片側ずつだと付属しないので、注意が必要です。
たかにぃさん
>ご指摘ありがとうございます!
そうか左右セットだとついてくるのか・・・・