今回は僕がロードバイクを購入するきっかけになった初めて購入したスポーツバイク・Escape RX2を一度フレームセットの状態にしてから組みたいと思います。
趣旨としては、どのくらいの金額を掛ければ完成車として乗れるようになるかという事と、単純にフロントシングル化してブルホーンハンドルを使って乗りたいから。
Escape RX2をフレームセットから組む!
今回使用するのは僕が2018年ごろ購入したGIANTのEscape RX2 2018年モデル。ESCAPE R3をよりスポーティにしたバイクでフレームの素材もR3より軽量で剛性の高いものを使用されております。
今回使用するパーツ
ボトムブラケット:BB-RS500(1,659円)
RD:ALTUS(3,580円)
クランク:GRXのFC-600右クランクとFC-R8000の左クランク
フロントシングルのチェーンリング:GRXクランク用の40T
チェーン:CN-HG601(105)(2,918円)
右シフター:SL-R2000-8R(4,016円)
ブレーキレバー:BL-T4000 ALIVIO(前後で2,000円くらい)
Vブレーキ:BR-R353(前後)(ペアで6,000円くらい)
ハンドル:UPANBIKE ブルホーンハンドルバー 440mm(2,599円)
スプロケット:CS-HG31 8S ECSHG(1,656円)
ステム:中古で買った120mmのステム
ホイール:ESCAPE R3の純正ホイール
※金額は2023年1月18日のAmazon価格
上記が今回使用するパーツですがホイール・ステム・クランクとチェーンリングを除くと合計金額が23,169円になりました。
また今回は8速使用にするので通常であれば8速用のこちらのチェーン(1,656円)を使用すると思うので差し引くと21,513円になります。
クランク
ESCAPE RX2に付いていたスクエアテーパーのBBを取り外してロード用のBBを使用するので最近のロード規格のクランク(多分ホローテックⅡという規格のもの)であればどのクランクでも取り付け可能になります。
今回は余っていたGRX(右)とアルテグラ(左)のクランクを使用しますが、メルカリなどで探せば3000円〜くらいからCLARISやSORAのクランクが販売していることもあります。
▼右がGRXのクランク
▼左はアルテグラを使用
クランクはそうそう壊れるものではないと思うので得に気にならない方は中古購入でも構わないかなと個人的には思います。
※ロード用のBBを使えばロードクランクが使用可能になりますが僕の場合はフロントシングルにするので特にクランクのグレードは関係なくなります。
なので例えばフロント2s・リア8sにされる方はCLARISのクランクやフロント2s・リア8s用のシフター・スプロケットなどが必要になります。
スクエアテーパからホローテック2対応のBBへ
今回使用したBBのBB-RS500はグレードで一番安く、1500円ほどで購入できます。
▼ESCAPE R3に取り付けてあったスクエアテーパのBB
上の画像はESCAPE R3についていたBBですが今回使用したBB-RS500と比べると150g以上重くなっております。
剛性がどのくらい違うかというのは分かりかねますが個人的には軽い方が好みであるのと、BB-RS500にするとクランクの脱着がより簡単になるのでこちらはクロスバイク軽量化するにあたっておすすめしたいカスタムになります。
また一般的なほとんどのクロスバイクにはスクエアテーパーのBBが付いており、ロード用のクランクを使用されたい方は一度それを外す必要があります。
ではどのようなクロスバイクがロード用のBBを使っているかというとGIANTのESCAPE RX1のようなロード用のコンポを搭載したクロスバイクにホローテック2のBBが使われている事が多いかと思います。
フロントシングルにされたい方は・・・・
クロスバイクにロード用のBB・クランクをつけてフロントシングル化されたい場合はストーンラウンドのチェーンリングが安いです。
こちらの製品を使って105とTiagraのクランクに取り付け可能だったのですが、AmazonのレビューにはSORA(R3000)のクランクにも取り付けできたとのレビューがありました。
110BCDという規格で4ボルトのシマノクランクであれば取り付けできそうかなと思います。
※フロントシングル用のチェーンリングは販売しているブランドが少なくかつ値段が高いんですよね・・・なのでフロントシングルにされたい方は最初からGRXのフロントシングル用のクランクを購入された方がもしかしたら幸せになれるかもしれないです。
ホイール
以前に中古で購入したESCAPE R3のホイールを使用するので得にお金は掛からなかったです。
シマノの入門用グレードのホイールは以前は前後10,000円で購入できた気がしますが現在だと前後で20,000円くらいするようです・・・・
なのでクロスバイクをフレームから組みたい方はフリマアプリなどを利用して中古で探した方が良いかもしれません。
ブレーキ関係
BR-353
今回は仮に後々ドロップハンドルにしても使用できるようにミニVブレーキ(コンパクトVブレーキ?)のBR-R353(前後)を導入しました。
▼こちらは121g
▼もう一つも122gとほぼ同じですね(ブレーキシュー抜きの状態)
ちなみにESCAPE RXについてたVブレーキは劣化のせいかブレーキの戻りが悪かったので素直に比較的新しい中古美品を今回は購入しました。
▼バネの劣化があるようでブレーキの戻りが悪かった
ブレーキレバー:BL-T4000 ALIVIO(アリビオ)
ブレーキレバーは片方1000円くらいで購入可能なBL-T4000 ALIVIOを使用しました。
フロントシングルなのでブレーキとシフト一体型のレバーは必要なく、こちらのブレーキレバーと後述するCLARISのフラットバー用の8s変速機をブルホーンにつけることにしました。
シフト関係
リアディレイラー
ESCAPE RXに最初から取り付けてあった9速用のALTUSのRDをそのまま8s用として使いました。
・・・・・が完成してから分かりましたが完璧に上手く変速しません。なのでそのうちCLARISのRDを購入予定です。
SL-R2000-8R
右シフターはSL-R2000-8Rを導入しました。
こういうフラットバー用のシフターの良い点は、ロードバイクのSTIレバーの用にインナーケーブルに負荷がかからずかなり長く使えること。
実際ESCAPE RXを使用していた時はおそらく15000km以上乗っていたと思うのですが、一度もリアのインナーケーブルを変えた事がありません。
※ちなみにロードバイクだとニッセンケーブルを使用したら5000km以上は使えてシマノの500円くらいで買えるケーブルだと2000km以内で毎回必ず交換必要になる・・・・というのが使用した印象です。
スプロケット:CS-HG31 8S (11-30T)
スプロケットは11-30TのCS-HG31 8S ECSHGを使いました。
250gくらいで案外軽く、価格もAmazonだと1500円くらいで買えます。
フロントシングルで40Tのチェーンリングを使っているので11-32Tか11-34Tくらいにしたいところですが、実際に乗ってみると街乗りだと十分な使用感でした。
ハンドル:UPANBIKE ブルホーンハンドルバー 440mm
Amazonで2500円くらいでUPANBIKE ブルホーンハンドルバー 440mmを購入しました。
最初は400mmの長さが良いかなと思ってましたが後々440mmでもブレーキ・シフト類のパーツを取り付けるのにスペースがないという事が分かりました。
▼440mmの長さでもシフト・ブレーキレバーを取り付けるのにスペースがあまりなくなる
▼ハンドル経は31.8mmなので通常のロード用のステムで取り付け可能
▼シフト・ブレーキレバー類取り付け時にはこのような傷ができてしまいました
その他のパーツ
ステムは手元にあった120mmのステムを使用し、チェーンは105のやや伸び切ったチェーンを再利用してます。
8速用のこちらのチェーンだと1500円前後で購入でき、耐久性もあるので部品が安く手に入りやすい8速用パーツの方が9速よりも好みです。
ペダルは家に余っていたSPDペダルをつけました。
スタンド:GIZA PRODUCTS アジャスタブル サイドスタンド KSS02900
スタンドはGIZA PRODUCTSの製品を使用しました。
取り付けも比較的簡単であり、自転車の固定力・剛性もなかなか良いです。
以前にGIANTの純正スタンドでクイックリリースに挟む製品を使ってましたが(こんな感じのやつ)確か使用していたら壊れてしまったと思います。
完成後乗ってみた感想
スタンド・ペダル込みの状態で大体9,5〜9,7kgといったところです。
実際に乗った感想ですが以前にカスタムしたESCAPE R3よりも発進時の漕ぎ出しや加速する時の25km域に達する速さ・レスポンスが良いです。
なのでやはりよりスポーティーなクロスバイクなのかなと思いました。
手が疲れる
以前にこのESCAPE RXを乗っていた時にも感じていたのですが5kmくらい乗ると手が、特に右手首が疲れてくる・・・というか痛くなってくるんですよね。
で以前はどうしていたかというと確かエルゴングリップを購入したらましになった気がします。
ブルホーンにしてしまったのでグリップは使えないと思うのですがブルホーンユーザーの皆さんはどうしてるのかな・・・(おそらくハンドルバーを巻いていると思われる)。
ブルホーンはあまり好きではない
ブレーキがすぐ握れる状態で常にいた方が街乗りだと安心感があるので、仮にブルホーンにしていてブレーキレバーがフラットハンドル部分にある場合はブルホーン部分を持ちながら走行するのはちょっと抵抗があるな・・・と思いました。
というわけでやはりSTIレバーのブラケットポジションが自分には合っていると再認識しました。
そのうちこちらのバイクはドロップハンドルに変更するかもしれません。
2020年以降のESCAPE RX 1と2はフルカーボンフォーク
自分の持っているRX2は2018年モデルでフロントフォークはカーボンフォーク、コラムがアルミです。
調べた感じ2020年以降のESCAPE RX1/2に関してはフロントフォークがフルカーボンになっているようでして、コラムがアルミのフロントフォークよりも恐らく軽量化されており走行時の振動吸収性も良くなって手首への負担軽減に役立っているかと思います。
なので仮に中古のESCAPE RX1・2の購入を検討されている方は2020年以降のもので安い車体があれば狙い目かもしれません。
まとめ
というわけで今回は僕が一番最初に購入したクロスバイク・GIANT ESCAPE RX2をフレームセットの状態からカスタムしてみました。
今回組んだパーツを全部新品で購入すると5万円以上は必要かと思いますが中古やフリマアプリなどを併用すればそれなりに安く仕上げる事は可能なのかなと思います。
2023年1月現在GIANTのESCAPE RX3の価格ですら10万円近くするので程度の良い中古品を見つけてカスタムに挑戦してみるというのも良いかもしれませんね!
・・・・といってもクロスバイクのフレームセットの中古はどちらかというとあまりなくて完成車で販売されている方が多いと思いますが。
それではまた!