ロードバイクとクロスバイクの違いって?【実際に乗った感想を語る】

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まだクロスバイクやロードバイクの知識が全くなかった時、サイクルショップの店員さんに

“クロスバイクってどうですか?ロードバイクと迷っているんですけど・・・・”

という質問に対して、”クロスバイクでも全然ロードバイクっぽく走れますよ!”と言われて即決でそこのショップにあったGIANTのESCAPE RX2を購入したことがあります。

今思えばあの時最初からロードバイクにしておけば良かった・・・・と思うのですが、今回の記事では自分が思うクロスバイクとロードバイクの違いについて書きたいと思います。

これからクロスバイクもしくはロードバイクの購入を検討されている方に参考になれば幸いです。

クロスバイクとロードバイクの違い

クロスバイクの特徴

フラットハンドル

Vブレーキ(リムブレーキの場合)

フレームは基本アルミ・フロントフォークはアルミもしくはカーボン

ロングライドもこなせるがどちらかというとシティバイクのような位置付け

重量は10〜12kgといった印象がある

ロードバイクの特徴

ドロップハンドル

キャリパーブレーキ(リムブレーキの場合)

フレームはアルミ・もしくはカーボンでフロントフォークはカーボンフォークが多め

ロングライドからレース向けのバイクなどがある

重量はエントリーグレードだと9,5kg〜10kg、ミドルグレードだと9キロ以下といった印象がある

ざっくりとクロスバイクとロードバイクの印象を書いてみましたがは上記のような感じかなと思います。

ドロップハンドルとフラットハンドル

ドロップハンドルの方がよりペダリング時に力を伝えやすくてスピードが出しやすいと思います。

以前フラットハンドルのESCAPE R3をドロップハンドル化した事がありますが、使用した感じロードバイクの走行感と同じようなフィーリングを得る事ができました。

またこれは僕だけかもしれませんが、手・手首の疲れに関してもフラットハンドルの方が疲れやすいです。ドロップハンドルだと長距離を走っても疲れないのですが、フラットハンドルだと自分はすぐ手首、特に右手首が痛くなります。

▼フラットハンドルのクロスバイク

もしかしたらフラットハンドル使用時のシフター操作で手首が痛くなっているかもしれませんし、あとフロントフォークがカーボンかアルミかによっても手・手首の疲労度が違ってくると思います(例:ESCAPE RX2のフロントフォークはカーボンですがコラムはアルミなのでこれがフルカーボンだと手首の疲労度が改善するかもしれません)。

▼フラットハンドルの場合はロードと違ってフラットハンドル部分にシフターがある

ブレーキの違い【クロスバイク➡︎Vブレーキ  ロードバイク➡︎キャリパーブレーキ】

クロスバイクは最近のものだとVブレーキが採用されていてロードバイクだとキャリパーブレーキが使われている傾向があります(リムブレーキモデルの場合)。

最近あまり乗っていなかったクロスバイクのESCAPE RX2を最近使用して感じましたが、クロスバイクのVブレーキはキャリパーブレーキよりもガッチし効いてくれるな・・・と思いました。

ロードバイクのキャリパーブレーキはグレードによって高価なものもありますが、クロスバイクに付いているマウンテンバイク用のVブレーキはそこまで価格が高くなくてかつしっかり効いてくれるので、初めての方にも安心して使えるのかなと思います。

Vブレーキのブレーキシューは消耗が早い

以前ESCAPE RX2をメインに乗っていたから分かるのですが、Vブレーキはガッチリ効いてくれるだけあってブレーキシューの消耗具合が早いです。

特に雨の日に乗ってしまうと、ブレーキシューにもよりますがすぐ交換しなければなりません。そしてブレーキシューがある程度減ってきたらリムとブレーキシューのクリアランスが大きくなってしまうのでクリアランスが大きくなってしまったら自分で調整もしくはショップに持っていってメンテナンスをお願いする必要があります。

個人的にはキャリパーブレーキの方がメンテナンスがしやすい

Vブレーキの調整はあまりした事がないというのもありますが、僕はキャリパーブレーキの調整の方が楽だったなと思います。

また、Vブレーキほどのガッチリとした効きではないのでVブレーキほどブレーキシューの消耗は早くないとう印象があります。

雨天時はどちらともブレーキング力が落ちる

使っているキャリパーブレーキ・Vブレーキやブレーキシューにもよると思いますが、雨天時はどちらともかなり効きづらくなるというのが僕の印象です。

ちなみにSWISS STOPのこちらのブレーキシュー(ロードバイク用)を使うと雨天時のブレーキングがかなり良くなりますのでおすすめのです。➡︎クロスバイクにも取り付けは可能ですが別途パーツが必要になります。気になった方はこちらの記事へ

ブレーキのグレード

Vブレーキは基本的には安いものでも効いてくれる印象がありますが、ロードバイクだと使用するキャリパーブレーキは最低でも105にしておいた方がよいというワードをよく効きます。

以前2年以上メインで乗っていたTREKのEMONDA ALR5には105のブレーキが付いていたのですが、晴天時では十分しっかりとブレーキが効いて快適に使えてました。

あとは使用しているアウター・インナーケーブルも良いものを使えばよりブレーキングが快適になるかと思います。

ジオメトリの違い

ジオメトリとはフレームの寸法などの数値を表した図のことです。

詳しい専門用語は控えますが(というか知らないだけなのである)例えばクロスバイクはゆったりとした走行が可能になるように設計されていて、レース用のロードバイクなんかは発進などが速くなるように作られているようです。

下記の写真は持っているGIANT ESCAPE RX2なのですが後ろのタイヤとフレームの幅を見ていただきたいと思います。

▼クロスバイク ESCAPE RX。タイヤとフレームの隙間が結構ある

▼メインで乗っているロードバイク。タイヤとフレームの隙間が少ない

上の写真を見て分かるように、メインで乗っているロードバイクの方がクロスバイクのESCAPE RX2よりもタイヤとフレームのクリアランスが狭くなっているのが分かると思います。

ちなみにESCAPE RXはロードバイクよりのクロスバイクなので通常のクロスバイク、例えばESCAPE R3なんかはもっとフレームとタイヤの隙間が大きいと思います。

これらはクロスバイクとロードバイクの設計の違いの一例ですがジオメトリの違いはクロスバイクとロードバイクの大きな違いの一つかと思います。

クロスバイク・ロードバイクどちらの方が楽に走れるか

クロスバイクにそこまで高価なバイクがないというのもありますがやはりロードバイクの方が街乗りやロングライド・レースなどで快適に走れるかと思います。

ロードバイクに慣れていてかつ速い方はクロスバイクに乗っても速いとは思いますが、快適性はやはりロードバイクの方が圧倒的に上がります。

ちなみに僕は今乗っているカーボンロードバイクで50kmの速度が出せないのすが、以前ドロップハンドル化したESCAPE R3で荒川サイクリングロードに行った時に自己最高の49kmの速度を出すことができました。

追い風だったという事もありますが、恐らく車体が重いのでその分速度が出しやすいのかなと思います。

というわけでスピードに関してはその人のスペックにもよるかと思いますが速度は出ます。

ただ総合的に見るやはりロードバイクの方がより楽に快適に遠くまで、そして早く乗ることが出来ると思います。

価格差

スペック項目 GIANT ESCAPE R3 CONTEND 2
価格 ¥79,200(税込) ¥129,800(税込)
フレーム素材 ALUXX-Grade Aluminum ALUXX-Grade Aluminum
フォーク素材 クロモリ Advanced-Grade Composite、Full Composite OverDrive コラム
シフトレバー SHIMANO EF500 8S Shimano Claris
フロントディレイラー SHIMANO TY601 31.8 Shimano Claris
リアディレイラー SHIMANO ALTUS Shimano Claris
クランクセット PROWHEEL SWIFT FSA Tempo, 50/34T
カセット SHIMANO HG41 8S 11-32T Shimano HG50, 8スピード, 11-34T
ホイールセット GIANT SPINFORCE LITE WheelSet Giant S-R3, アルミニウム
タイヤ GIANT ESCAPE R TIRE 700x30C Giant S-R3 AC, 700×28, ワイヤービード
ブレーキ TEKTRO RX1 Tektro TKB177

上記は2023年モデルのGIANT ESCAPE R3(クロスバイク)と CONTEND2(ロードバイク)の価格やスペックを簡単にまとめたものになります。

価格差は約5万円になりますがクロスバイク購入後にやはりロードバイクにすれば良かった・・・・・と思って結局ロードバイクを購入する事になるのであれば最初からロードバイク購入の検討をされた方が良いと思います(実際自分がそうでした)。

クロスバイクはほとんどがスクエアテーパーを使用

クロスバイクはBB(ボトムブラケット)にスクエアテーパーが使用されていることが多いです。

▼ESCAPE R3のスクエアテーパーを取り出した時の写真

そして下記の写真がシマノのロードバイク用のねじ切り式のBB。

180g以上重量差がありますのでここの部分を現行のロードバイク用のものに変更するだけで結構な軽量化ができます。

ただロードバイク用のBB(シマノ)にすると、ロード規格のシャフト一体型のクランクを使用しなければなりません。

という理由でほとんどのクロスバイクにはスクエアテーパーのBBが付いているのかなと思います。

ロード用のBBが付いているクロスバイク

GIANTのESCAPE RX1 DISCなんかはパーツにロードバイク用のTiagraを使用しているのでBB・クランクにもロードバイク用のパーツが使われております。

入門用ロードバイクにもスクエアテーパーが付いている事がある

入門用のロードバイクでもスクエアテーパのBBが付いている事があります。

例えばGIANTのCONTEND2なんかはスクエアテーパーのBBが付いており、クランクもシマノのクラリスではありません。

一方khodaa bloomのFARNA CLARISはBBがロード用のシマノのRS-500を使用しており、クランクもクラリスのFC-2000を使用しております。

CONTEND2の重量が9,8kgでFARNA CLARISの重量が9,5kg、恐らくこの差はBBとクランクあたりからきていると思います。

価格もちょうど同じ12万9,800円なので、この2つの車体の場合だと個人的にはBBとクランクにクラリスのパーツを使用しているFARNA CLARISの方をおすすめします。

MEMO

今回は主にリムブレーキタイプのクロスバイク・ロードバイクの違いについて述べておりますが、リムブレーキとディスクブレーキの違いについて別途記事に書く予定です。

メンテナンス・消耗部品

クロスバイクはケーブル関係に関してはかなり長く使える印象があります。

ロードバイクのケーブルはリアのインナーケーブルが2000〜5000kmくらいでケーブルがほつれてくるのでその都度交換が必要になり、フロントのケーブルとブレーキのケーブルは長い間持つ印象があります(1万キロ以上)。

ブレーキシューに関してはクロスバイクとロードバイク共にどちらとも比較的交換度合いが高いパーツかと思います。

あとはチェーンは基本500kmくらいで走ったら注油する必要がありますが、街に行くとサビサビのチェーンのクロスバイクで走行している人を結構見かけます。

それでも恐らく長い間乗れてしまうと思うのでクロスバイクのパーツはやはり耐久性が高いのではないかなと思います(サビサビの字状態で乗るのはかなりパーツを痛めると思いますが)。

基本的に上記のことを意識してメンテナンス・交換をすればパーツが壊れない限りはクロスバイク・ロードバイク共に長い間乗り続けることができます。

▼ロードバイクのリアのシフトケーブルは構造上抵抗があるのでケーブルがほつれやすい

ちなみに上記のケーブルの状態になったら交換が必須で、自分で交換を行えばケーブル代の500円〜2000円くらいで済みますが自転車屋さんにお願いすると3000円くらいかかります。

クロスバイクとロードバイクの違い【どちらを購入すれば良いか迷ったら】

今までシティサイクルを乗られていた方からすればクロスバイクは重量が10〜12kg程で十分軽く快適に乗れると思います。ただ、

スポーツするのが好き・運動が得意な方

長距離を走ってみたい

ハマったらカスタムとかしそう

etc….

という方はロードバイクを最初から購入された方が良いのかなと思います。

逆に、

気軽に街乗りをしたい

5km以内の通勤・通学で使いたい

あまりお金をかけたくない

という方は間違いなくクロスバイクがあっているのかなと思います。

通販で売っている安いクロスバイクはどう?

上記のクロスバイクはAmazonで”クロスバイク”と検索したらヒットした自転車になります。

パッとみた思ったことは

13kgとやや重め(フレームがスチール)

ホイールが壊れそう(スポーク関係とか)

ギア・リアディレイラーはシマノ製だから案外良さそう

25000円以内で買えるので案外良さそう・・・・・なのですが、以前同価格帯の自転車を乗っていた人が購入して間もなくするとホイールのスポークが壊れてしまったところを見た事があります。

ただ評価みるとかなりの高評価なんだよな・・・・(本当はすぐ壊れそうだからこういうのは購入しない方が良いですよ〜と書きたかったんですが)

やはり大手ブランドのクロスバイクは信頼できて乗っても楽しい

先ほどのAmazonのリンクのクロスバイクもかなり安くて良いかもしれませんが、GIANTのESCAPE R3のようなしっかりとしたブランドが作っていて総重量が11kg以下のクロスバイクだとやはり乗ってて楽しいです。

以前中古で安くESCAPE R3を購入して久々にクロスバイクを乗ったところ、それほどロードバイクと違いがないように思えて改めて感動した体験をした事があります。

なのでクロスバイクで少しでも楽に、そして長い期間乗っていきたいと思われている方は総重量が11kg以内である程度信頼できるブランドのクロスバイクを購入した方がよいと思います。

ロードバイクも同じような事がいえる

ロードバイクに関しても購入するのであればしっかりとしたブランドのロードバイクを購入された方が良いかと思います。

というのもメンテナンスさえすれば基本的にはパーツも長く使えますし壊れることはそうそうないです。

上記のパンサーというブランドから販売されているロードバイクは、使用しているパーツは割としっかりしておりますが総重量が12kg以上と重いです。

恐らくフレームの重量が重いと思うので、大手ブランドの入門用のロードバイクを購入して乗った方がより快適に乗れると思います。

MEMO

ただパンサーのロードバイクはパーツにシマノのクラリスやソラを使っていてそこまで重量が重くないので、とりあえず安くてそこまで重くないロードバイクが乗りたい!という方には良いかと思います

まとめ

今回はクロスバイクとロードバイクの違いについて実際に自分が乗ってきた経験を元に記事を書きました。

このブログがクロスバイクかロードバイク、どちらの購入にしようか悩まれている方に役立てば嬉しいです。

それでは!

5 COMMENTS

S-20

基本、ロードバイクはクロスよりメンテをする手間がかかると思いますが、クラリスコンポ搭載のロードなら補助ブレーキがあり上ハンでクロスに乗ってる友達とのんびり走れるし、1人の時はドロハンで飛ばせるので通学には補助ブレーキ付きのロードをおすすめしたいですね。

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通りすがり

内容のレベルが低すぎて・・・まあ初心者に向けての記事なのでこれで良いのでしょうが、この記事が参考になるのはスポーツ自転車を通販で安く買いたいとか相談出来る店を探すことも出来ないユーザーの参考にしか成らないですね。
本来ならこの記事を参考にするよりも自分の足を使って自分に合う専門店とお付き合いする方が余程メリットが大きいですね。

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