Mageneのパワーメーター、PES505を購入しました。
PES505は
スパイダー型パワーメーターで左右合計のパワー計測が可能
価格が39,600円(税別)と安い
ロード用の110BCD SHIMANO 4アームチェーンリングと互換性あり
といった上記のようなパワーメーターです。
110BCD SHIMANO 4アームチェーンリングと互換性ありとのことなので、フロントシングル用の同じ規格のチェーンリングであれば使用可能であり、実際にフロントシングルラバーの僕はシングルで運用しております。
購入して2ヶ月以上経ちますが使用している感想としては、安くて両側のパワー測れてクランクの剛性・重量もシマノの105クランクと同じような・・・・といった感じであり購入して良かったなと思います。
Magene PES505【最初に使用した印象】
クランクの剛性感や重量はそれほど105クランクと変わらないと感じ、価格も4万5千円以下で買えるので今後ロードバイクをたくさん乗り、少しでもアスリート志向がある人(トレーニングする事が好きな方は速くなりたい方)は早い時期にこれ買ってパワー数値を使ったトレーニングや走りをした方が良いのではないか・・・・と思いました。
以前であれば3万5千円くらいで片足測定のパワーメータが買えたんですが最近は価格が以前よりも上がっている感があります。
なので同じような価格で購入するのであれば両足計測対応のPES505を購入するのはありかな〜と思います。
シマノコンポを使用していてグレードアップする場合もそのままクランク使えちゃいますしね。
Magene PES505【製品の詳細】
- 計測方法 : スパイダー型
- 重量 : 650g(170mm・チェーンリングなし)
- パワー計測精度 : ±1.5%
- 稼働時間 : 200時間(満充電時)
- 通信規格 : ANT+, Bluetooth
- 保護等級 : IPX7
- 計測データ :パワー、ケイデンス、左右バランス、ペダルスムーズネス
- パワーレンジ :0 ~ 2500W
- ケイデンスレンジ : 20 ~ 200rpm
- クランクサイズ :165 / 167.5 / 170 / 172.5 / 175
- 対応BB : BB86,SHIMANO HOLLOWTECH II BSA/ITA(アクスル径:24mmスピンドル)
- Qファクター : 147mm
- 対応チェーンリング :110BCD SHIMANO 4アーム ロード用 ※SHIMANO GRX用チェーンリングは使用不可
- 希望小売価格 : ¥39,600(税別)
- 保証期間 :24か月
上記がPES505の詳細です。同じMageneのパワーメーター、P325という製品があるのですが
価格、重量の違い
パワー、ケイデンス、左右バランス、ペダルスムーズネスの他にトルク効率が計測可能
専用のチェーンリングが必要
大きな違いは上記の点かなと思います。
- 計測方法 : クランクアーム型両足計測
- 平均重量 : 750g(例 165mm,50-34T)
- パワー計測精度 : ±1.5%
- 稼働時間 : 200時間(満充電時)
- 通信規格 : ANT+, Bluetooth Smart4.2
- 保護等級 : IPX7
- パワーレンジ : 0 ~ 2500W
- ケイデンスレンジ : 20 ~ 240rpm
- クランクサイズ : 165 / 167.5 / 170 / 172.5 / 175
- チェーンリング : 50-34 / 52-36 / 53-39
- 対応変速段数 : SHIMANO,SRAM:11S,10S
- 対応BB : BB86,SHIMANO HOLLOWTECH II BSA/ITA
- Qファクター : 147mm
- 計測データ :パワー、ケイデンス、左右バランス、トルク効率、ペダルスムーズネス
- 動作温度 : -10 ~ 50℃
- 希望小売価格 : P325 CS ¥58,500(税別)
シマノ用110BCDロード用チェーンリング(4ボルト)と互換性あり
PES505はシマノのロード用チェーンリングと互換性があります。
なのでClarisでもTiagraでも12速の105のチェーンリングでも110BCD・4ボルトのチェーンリングであれば装着可能です。
クランクにそれほどこだわりがなく、とりあえずパワーメーター欲しいなと思ってる方にはサクッとこちらを買った方が良いかもしれませんね(元のクランクもメルカリとかで売れるし)。
▼フロントシングルのチェーンリングも110BCD・4アームであれば装着可能
▼GRXのフロントシングルのチェーンリングでも取り付けできそうですけどうまくピタッと装着できなかったです
計測方法 : スパイダー型
左右のクランクにパワーを検知する部分があるわけではなく、スパイダー型のパワーメーターです。
左右のクランクにパワー計測可能なパワーメーターよりは精度が劣るかと思われますがきちんと左右のパワー計測・ペダリングスムーズネス・左右バランスが計測できます。
以前購入した4iiiiの片側パワーメーターはどうだった?
前に4iiiiの片側パワーメーターを購入したことがあり、その時はGARMINのウォッチ・ForeAthlete745をサイコン代わりにしていたので走行中パワーの数値を全く見ていませんでした。
また、現在行なっているパワートレーニングも全くしていなかったのでその時はすぐに売却してしまいました。
PES505使用時の左右バランスを見てもそこまで偏ったペダリングをしているわけではないようなので、片側でもパワー数値の目安となりますしパワートレーニングされたい方は十分使える製品かなと今であれば思います。
▼①左右バランスもそこまで偏っているわけではないのが分かりました
▼②左右バランスもそこまで偏っているわけではないのが分かりました
ただ4iiiiの製品の価格が以前ほど安く買えない印象があるので、であればPES505買うかな・・・・
クランク重量
クランク重量はチェーンリングなしの状態で650g(公式値・170mmでチェーンリングなしの状態)。
今まで使用していたアルテグラのクランク重量がチェーンリング装着なしの状態で529gくらいだったので100g以上重くなりました。
なお今回購入したのは170mmの長さのクランクです。
▼クランク右側:310g
▼クランク左側:200g
▼スパイダーの部分:113g
▼クランクキャップ:9g
▼クランク総重量:633g
▼以前使用していたアルテグラのクランク重量
剛性感
アルテグラのクランクからPES505に変えた時、やっぱりアルテグラの方がガツンと進む・・・・かな?という程度でそこまでの違いは感じられませんでした。
105のクランクからティアグラに変えた時はティアグラのクランクにもっさり感が感じられましたが、今回の交換ではその点も許容範囲の部類です。
なのでアルテグラと同じような重量の105クランクを使用されている方がPES505に交換した場合は、重量は50〜100gくらい増えると思いますがそれほど違いはなく使用できるのかなと思います。
※追記
使用してから3ヶ月後くらいにP505から105のクランク・FC-R7000に変えたのですがこちらの方が速度も少し上がり速い気がします。特に100kmのライドとかなんかは105クランクの方が100gくらい軽いし剛性感もあってこの微々たる差がタイムや楽さに関わってくるかと思います。
ただ、足への負担は105の方がある気がしますね。・・・・というのが3ヶ月ほどメインでPES505を使用してから105クランクに乗り換えた感想でした。
▼PES505と105のクランクで乗り比べるとやはり105の方がやや楽にペダリングできる
稼働時間
このパワーメーターはケーブルで充電するタイプの製品ですが、バッテリーの減りはかなり優秀かなと思います。
使用してから2週間以上経ちますが、100%の状態からまだ70%あり、30%くらいしか減っております(走行距離も500キロ以上は乗ってます)。
防水性能はIPX7
防水性能はIPX7なので雨天時の使用も安心です・・・・・が、微妙な点は充電端子が剥き出しになっている点。
いくら防水性能がIPX7でもここの部分は保護テープや自作カバーなどを装着した方が良い気がします。
何も保護せずに雨天時でも使用したりしていますが特に壊れる気配はありません。ただ充電時に充電端子部分を拭き掃除するとウエスに黒い汚れが付いているので、今後は簡易テープを貼って水や汚れを防止するつもりです。
▼充電前には軽く拭いた方が良さげ
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通信規格 : ANT+, Bluetooth Smart
通信規格はANT+とBluetoothに対応。このパワーメーターを購入してからiPadを使用してBluetooth経由でZwiftを行なっておりますが、通信は良好です。もちろん通常のライドではANT +対応のサイコンを使用しております。
接続可能な台数
PES505とトレーナーを使ってトレーニングする時は、Brytonのサイコン・Rider 410とGarminウォッチ・Forerunner955を使用しております(Forerunnerはデータを取るために、Rider410はトレーニング時にW数やケイデンス、心拍数の項目を確認するために使用している)。
この2つのデバイスを接続した状態でさらにスマホ・タブレットを使ってZwiftを起動させても上手くペアリングできませんでした。
なので恐らく最大2つのデバイスまで同時にペアリングが可能なのかなと思います。
Magene PES505【2ヶ月以上使用して思った事】
購入してからメインのロードバイクに取り付けて2ヶ月経ちましたので、ここでは使用した感想を述べたいと思います。
バッテリーはかなり持つ
購入してからまだ2回しか充電しておらず、一度充電を100%にしてしまえばかなりの時間使用できるかと思います。
満充電時には200時間使用可能との事なので、仮に毎日8時間乗っても25日間は充電を必要とせず使用できる計算になります。
ペダリング時のフィーリングは105と変わらないかな・・・?って感じ
クランクを回している時の感覚は特に重くも感じないし剛性不足感も感じられず、恐らく105クランクとそれほど変わらないのではないかな・・・という感じです。
チェーンリングを除けばクランク重量はPES505の方が50〜100gほど重いと思うのですが特にもっさりした感じはありません。
以前に105とTiagraのクランクを交互に試した事があるのですが(フロントシングルユーザーなのでクランクは自由に使える)、その時はTiagraクランクが105と比べるとはっきりと重いな・・・と感じる事が出来ましたが、PES505の使用時には特に重くてもっさりする感覚は感じないです。
※追記
先ほども述べてますがやはり100gほどの重量の差だとロングライドをした時に違いが出てくるのかな105クランクに変更して思いました。ただ極端にその差を感じるわけではないので通常の方であれば満足できるレベルかと思います。
Tiagra(4700系のシフターとの相性が良い)
PES505に
40Tのフロントシングル用チェーンリング
ST-4720(Tiagraの油圧STI)
RD-RX400(GRXの10s用リアディレイラー)
上記の製品を使って運用しているのですが変速は特に問題ありません。
以前にこのような状態(RDはRD-4700)で105のクランク・FC-R7000を使ってフロントシングル仕様にしていた事があるのですが、その時は微妙に変速が上手く行きませんでした。
具体的には変速をきちんと調整しても、トップから2番目のギアだけチャリチャリいってややストレスになっていた・・・・という感じ(その部分をチャリチャリしないようにすれば別の部分に同じ現象が発生する→軽いギアの方)。
これを105関係のRD・シフター・クランクで統一すればそのような事はなかったのですが、トップから2番目のギア(12Tかな)は頻繁に仕様するギアなのでこの現象が起きないのは個人的に嬉しいです。
※追記
最近12速の105・Di2にしたのですがトップから3〜5番目のギアを使用すると若干チャリチャリいうような気がします。105クランク・FC-R7000に交換するとそれがおきないのでもしかしたら相性が少し悪いのかもしれません(それか自分の調整が微妙なのかも、あとQファクターの違いは1mmの差です)。
Magene PES505【開封・取り付け】
▼箱はこんな感じ
▼箱を開封
▼箱の中身とあと説明書が入ってます
▼①スパイダーを入れて
▼②金属のパーツを入れて
▼③プラスチックのパーツを入れて
▼④この工具で締める
▼トルクは35-40Nmとのこと
フレームへの装着は下記の動画を見れば分かると思います。
Magene PES505【購入した場所】
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購入した場所は楽天市場のワールドサイクルさんで購入しました。
ここで注意して欲しいのが、保証が有効なのがPES505の販売代理店であるグロータックさんのオフィシャルショップか提携しているショップから購入しなければ保証が効かないようであるとのこと。
自分が購入したショップのワールドサイクルさんの場合は確かショップリストに名前が無かったと思うのでもしかしたら故障時に保証が効かないかもしれません。
まとめ
45,000円以下で購入できて左右のパワー計測可能、パワー表示項目も豊富なのでこれからパワートレーニングをしようかなと思われている方にとても良い製品かと思います。
105以上のコンポーネントでない方も気軽に導入することが可能な点も良いと思います(ただ通用のフロントダブルのチェーンリングの場合、若干フロント側の調整が必要になるみたいですが)。